Toyota GT-One(TS020)

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1999 #3

 

1990年代後半のトヨタTTE(チーム·ヨーロッパ)は、間もなく行われるF1参戦への準備に迫られていた。

そしてチームは、新型車として「TS020 GT-One」を開発、1998年のル・マンに投入した。

 

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1990年代前半のGr.Cレーサー「TS010」の後継機として開発されたこの車は、

車体構造をCFRPモノコックとし、3.6リッターV8ツインターボエンジンをミドシップ搭載、

そして車両クラスはLM‐GT1となっているが、このクラスは「事実上のプロトタイプ化」に

走った時期だったため、「ロードカーを1台製作する」という“抜け穴”的な方策が採られた。


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そんな車は1998年に実戦デビューを果たすもトラブルに見舞われ入賞ならず、翌'99年にはLM‐GTPに移行、

それに合わせた改良を行っての参戦と相成ったが、度々発生したギアトラブルはついぞ改善されなかった。


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参戦期間は'98∼99の2年間で、チーム体制は両シーズンとも3台、そのうちの1台は

鈴木利男/片山右京/土屋圭市」という日本人ドライバーで構成されていた。

 

その日本人ドライバーたちの駆る1台は、度重なるトラブルを乗り越えた走りを披露するも、

初年度は総合9位、2年目は終盤でのタイヤバーストにより総合2位と、優勝を目前にしながら

足踏みするような状態に終わった。


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そんな車が、今回の「グランツーリスモ7」のアップデートにて待望の復活、

これまで付いてこなかった内装が実装された。