1980年代、日産はターボパワーで復活を果たそうとしていた。
そのレース活動では、前半期のGr.5シルエットフォーミュラレースを経て、
ニスモ(日産モータースポーツ、NISMO)を旗揚げ、後半期に開かれたGr.Aレースに
スカイラインで参戦した一方で、とあるワンメイクレースが計画されていた。
そのワンメイクレースのタイトルは、「マーチ・リトルダイナマイトカップ」で、
初代マーチの高性能モデル「スーパーターボ」が使われた。
ベースとなった「マーチ・スーパーターボ」は、モータースポーツ参戦ベースモデル「マーチR」の
市販型にあたるモデルで、0.9リッターツインチャージドエンジンの性能をそのままに、
快適性に重点を置いての改装が施されているという。
そんな車のレストアは2020年に行われた。
当時は急速なコロナ禍の真っ最中だったため、例年通りの活動が出来ず、
少人数での作業を余儀なくされたため、なるべく程度の良さそうな車を選定する運びとなり、
このマーチが選ばれたという。