1990年代前半、ニスモはR32型スカイラインでGr.Aレースのディビジョン1クラスを制覇、
'94年には全日本GT選手権にも参戦、'そして96年にR33型に交代、今現在のFIA‐GT3/‐GT4のような
市販車ベースの車として、2000年まで活躍した。
勿論、Gr.Aレースの発展系と言えるN1耐久レースにも挑戦したR33型の究極形として、
ニスモが製作したこの「400R」は、「エンジンからシャシーまで手が加えられた」、
メーカー自身のコンプリートカーとして開発された。
エンジンは2.8リッターに排気量を上げた、直列6気筒のRB26DETT改「RB-X GT2」で、
ターボチャージャーはハイフロー式に換装、その最高出力は400ps/47.8kg-mに向上した。
これに合わせて、冷却系や駆動系も強化、エアロパーツも新規で開発されている。
そんな車は市販車と同時並行的に製作され、当時の車両価格は1200万円、
製造台数は99台であった。