1980年代、フォードの欧州部門は中型車「Sierra」を販売していた。
そのSierraをGr.Aレース/ラリーに投入すべく開発されたのが、「RS」ラインである。
Sierra-RSは、当時スポーツ仕様として販売されていた「XR4」の上位互換的なモデルとして、
1985年に投入された。
その1985年こそが、Sierraという車が再評価されるターニングポイントとされた。
3ドアモデルをベースに、2.0リッターの直列4気筒ターボエンジンを搭載した「RS-Cosworth」と、
その強化(エボリューション)仕様として「RS500」をGr.Aレース向けにそれぞれ開発、
日本や欧州のGr.Aレースを総なめとし、ことに日本では「GODZILLA」の開発を意識させたという。