三菱の過去のスポーツカー「3000GT」は、主に北米向けに企画され、1990年に発表された。
当時の日本の税制では「大型車」扱いであった3ナンバーボディに、「6G72」型の3.0リッターV6
DOHCエンジンをフロントミッドシップ搭載、駆動方式はFWD/AWDの2種類が用意された。
その派生モデルとして、スパイダーモデルが中期型で設定された。
3000GT Spyderは、4WDツインターボの「VR-4」をベースとした特装車で、当時としては先進的な
電動格納式ルーフが実装されていた。
この格納式ルーフは、30秒で開閉できる仕組みとなっており、手軽にオープンエアーが楽しめる
意欲作となってはいるが、製造数はごく少数であった。
オープン化によって重量が2000kg前後となったことも一つの原因といわれるが、
そもそも格納式ルーフ自体が複雑な工程であったという「製造上の問題」が一番の原因であった。