2015年のモデルチェンジ以来、「左右非対称デザイン」や、
それによる「WAKUWAKUゲート」の設定により、ファミリー層を中心とした
支持を得ている」…と思われていた「ステップワゴン」 だったが、
ここ数年は思うような売れ行きが見られなかった。
そんな中で迎えた今回の改良では、「スパーダ」のハイブリッド仕様を
「SPADA e:HEV」に改名したり、「WAKUWAKUゲート」非設定車を新設したりした。
「WAKUWAKUゲート」は、横開きドアを併設することにより、
ユーティリティ性の底上げが図られてはいるが、その特殊な構造であるがゆえ、
生産コストがやや高めに設定されていた。
その上、使い勝手に違和感があったことも災いしてか、売り上げでは競合他社に比べて
一人負けの原因の一つとなっていた。
そのため、今回の改良ではWAKUWAKUゲートを廃し、通常版のリアゲートとした
グレードを設けることで、ユーザーの選択肢を増やしたというが、
最早付け焼き刃的な対策でしかなく、売れ行きの改善は期待できそうにない。
ユーザーには好評のはずが、今や埋もれてしまった個性…
