1970年代のダッジは、新たなる高性能モデルを開発する必要に迫られていた。
と言うのも、当時はマッスルカーへの規制の機運が高まりつつあり、
「チャージャーやチャレンジャーのような(426~440の)ビッグブロック車は
この先生き残れないだろう」と考え、より小型のエンジン車に切り替える必要があった。
そうした中で、姉妹ブランド・プリマスから、「Duster 340」という車があることを知り、
その姉妹モデルとして「Demon 340」を開発、ドラッグレースに投入した。
「Dart Demon-340」は、「Swinger」と同じ340スモールブロックを搭載したモデルで、
その最高出力は275hpを発生した高性能で、ドラッグレース戦線にて高い実力を誇っていた。
そんな車は1971~72年の2年間販売されたが、'73年式は「Dart Sport」に改名、
'74年式に至っては排気量を360に引き上げるなど改良が行われ、最終的には'76年まで
生産されるというロングセラーとなった。