第二次世界大戦後、ポルシェは自動車生産を始めた。
そして「356」のリリースにより、自動車メーカーとしての歴史が始まった。
「911」の原点と言える356は、エンジンを後ろに搭載した小型のスポーツカーで、
戦前に設計された大衆車の車台を改良し、「356.001"No.1"」や「356/2」といった
試作車を経て、1948年に「Pre.A」として量産化、その後三度の改良(A→B→C)の末、
1965年まで生産された。
そんな356の生産開始から75年を経た2023年、ポルシェは創立75周年を記念して、
「Vision-357」をお披露目した。
Vision-357は、ミッドシップシャシーをベースに開発された、純内燃機関のコンセプトカーで、
車両各部にGFRP材を採用、シート表皮にも再生素材が使われ、そしてエンジンはe-Fuel燃料
対応型とした、ポルシェの目指す内燃機関車の未来を象徴した一台となっている。