ホンダはNSXでGT選手権を戦ってきたが、2000年シーズン以降は性能調整が度々出され、
MRでは戦えない状況になりつつある中で、2009年規定で完全FRシャシーとなることが
決定されたことから、2007年シーズン終了後に研究開発を始めた。
その研究開発は、元々がメーカーによるプライベート事業ではあったが、
それ自体が手探りだったらしく、開発当初は故障ばかりで使い物にならなかった。
しかし、開発が進むにつれ故障が少なくなり、レースに出場出来るようになるまでのレベルに
なりつつある中、いつしか社内の上層部やレース主催者にプロトタイプの存在が知られるようになり、
最終的にはSUPER-GT500活動が継続されることとなった。
FR化に合わせてフロントセクションが作り替えられており、ホイールベースは数cm分
延長されている。
FR化に向けた研究開発の結果がHSV-010となり、それがあったからこそ、
2020年のClass-1規定に対応出来たと言っても過言ではない。