大量に投入していた頃、フォードは二代目社長·Edselの名を冠した新型車を投入、フロントの鼻先に
盾型風のグリルを設置した個性的なデザインで他社との差別化を図ったが、リリースされるなり
フロントデザインについて賛否両論となった。
入念な事前宣伝を行ったにもかかわらず、いざ市販された途端、フロントグリルの造形が
「馬の蹄」とか、「便器の蓋」とか言われたい放題の有様で、これが商業的失敗の
最大の原因となった。
販売時期は1957-60年の4年間で、末期にようやくフロント周りがまともになったが、
1950年代のフォード車の顔が基本的に金太郎飴のようなデザインの中で、ひときわ目立った
Edselの評価は、当時としては芳しくないものであった。