Nissan Failrlady-300ZX Z32

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'98-Late Molel-

1980年代、日産は「'90年までにNo.1を目指す」という開発目標として「901活動」を展開、
その一環として、「Z32」型の「フェアレディZ」を、グランドツーリングカーとして企画した。

そして1989年、その活動の集大成として、「インフィニティQ45」、「R32スカイラインGT-R」、
そして「Z32-300ZX」の3台を発表した。

Z32型は、「ロングノーズ+ショートデッキ」という基本的な黄金比を踏襲しつつ、流線形を生かした
スタイリングとし、エンジンをV6一本とした、グランドツーリングスポーツであった。

しかし、デザインを優先した結果、整備性は先代型から悪化、さらには開発時期がバブル期と
いうこともあって車両本体価格は高騰、そして型式申請の際に最高出力の上限を280psとするという
自主規制が設けられたため、日産が目標としていた「300ps車両の投入」は完全に頓挫、
馬力規制は2004年まで続くきっかけとなったのだった。

そんな数奇な運命に狂わされた車は、その後改良を加えつつ、2000年に生産終了、
2002年に後継型となる「Z33」型が発表されるまで待たねばならなかった。