Daihatsu P-5

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1960年代、ダイハツがまだ大阪の町工場同然の中小企業だった頃、持てる技術をつぎ込んで開発された
1台のレーシングカーが作られた。

今で言うところのレーシング·プロトタイプとして開発された「P-5」は、ダイハツ初の四輪車
「コンパーノ」ベースのレーシングカーの後継として開発されたもので、当時のグランプリレースに
参戦したポルシェを参考に製作、パイプフレームにシャシーに4気筒1300ccエンジンをミッドシップ
搭載したレーシングカーで、1967-68年のグランプリレースに参戦した。

そのレースでは、トヨタ·7、日産·R380、ポルシェ·906などというそうそうたる面々を相手に、
燃費を生かしての戦略をとったことにより、最高で3位という健闘を見せた。

しかし、'68年をもってダイハツは突如としてレース活動を停止、その後は静態保存されていたが、
2018年に動態保存を目的としたレストア作業が、社内有志団体「ダイハツ技術研究会」によって
行われた。

レストア作業では、エンジンは自動車整備工場からの提供を受けたため、簡単な整備に終わったという
比較的容易なものであったが、車体は大幅に作り直されたという大掛かりなものとなった。