Audi RS002

f:id:yamamoto246:20220520060211j:image

 

1980年代中盤、WRCではGr.Bが隆盛を極めていたが、短期間でのパワーアップや、

それに伴う事故の多発により、いつしか「狂気の沙汰」といわれるようになった。

 

そんなGr.Bの発展系として「Gr.S」が検討され、それに参戦する車両として、

トヨタ・222Bやランチア・ECVなどが開発された。

 

そのGr.S構想に、WRCに4WDを持ち込んだアウディも参戦、レーシングカー然とした

車両の開発が行われた。

 

車体構造はパイプフレームとし、エンジンは2.5リッター直列5気筒ターボをミッドシップ搭載、

駆動方式はMRに改められた。

 

しかし、1986年にGr.Bの廃止が決定されたため、開発は打ちきりとなった。

 

現在はアウディのテストセンターの片隅にあるAudi Traditionにて1台が動態保存されている。