スーパー耐久レースの「ST-Q」クラスは、次世代レースカー、及び次世代燃料の開発車両による
無差別級のレースクラスとして、2021年シーズンより開幕した。
そのST-Qクラスは、当初はTOYOTA ROOKIE Racingのみが参戦していたが、
シーズンが半ばを過ぎた頃にマツダが「SPIRIT RACING」を結成、
最終戦となった岡山ラウンドにてテスト的な参戦となった。
トヨタが水素燃料の開発に邁進する中、マツダはバイオ燃料の開発に着手、
ミドリムシの研究によるバイオ事業で知られる「株式会社ユーグレナ」との共同研究により、
バイオディーゼル燃料「サステオ」が開発された。
その燃料に対応させるべく、NOPROが走らせていた旧型デミオをベースに、
燃料系や給排気系に改良を施し、岡山に送り込んだという。
チーム体制はNOPROメインで、マツダからは開発エンジニアが派遣されたほか、
前田育男常務がドライバーとして参戦した。
