1990年代後半のFIA-GT選手権は、GT1クラス車両が市販車規定から逸脱するようになり、
事実上のプロトタイプ・レースカーが出始めた時期であった。
そんな時期に開発された「911-GT1」は、1996年に投入された。
元々は「993」型をベースに開発されたレーシングカーで、車体構造は前後セクションを
パイプフレーム化した、センターモノコック方式とし、駆動方式はMRに変更された。
'97年には改良型が投入され、このとき新型の「996」型が発表されたため、
灯火類はそれのものが使われたという。
そんなレーシングカーを元に製作された「Straßenversion」は、エンジンをデチューンし、
内装材を装着、25台が製造された。